自律神経失調症の治療では、初めに
薬で症状を緩和してから、カウンセリングなどの心理療法を用いるケースがほとんどです。
薬を使う療法を、薬物療法といいます。
薬物療法で使われる
薬は、大きく4つに分けることが出来ます。抗不安薬、抗うつ薬、自律神経調整薬、睡眠誘導薬の4つです。
抗不安薬は、弱力精神安定剤とも呼ばれます。抗不安薬には、心も体もリラックスできるようにする効果があります。ストレスや緊張感が続いて、
自律神経失調症を引き起こした場合には有効な
薬です。
抗うつ薬は、本来うつ病や不安障害の治療に用いられます。抑うつ感を改善することが主な効果ですが、無気力感などに対する効果もあります。抗うつ薬は、抗不安薬や睡眠誘導薬の効果がみられないときに使用されます。
自律神経調整薬は、自律神経をコントロールしている視床下部に働きかける
薬で、交感神経と副交感神経のバランスを調整するために使われます。自律神経のバランスを整える
薬としては、自律神経抹消作用薬というものもあります。この
薬は視床下部ではなく、各器官に働きかけて特定の部分の症状を緩和します。
睡眠誘導薬は、自律神経失調症の代表的な症状である睡眠障害を改善するために使われます。
薬で生体リズムを整えることで、自律神経を自分で調整できるように助ける
薬です。
これらの
薬は、症状によって処方される種類や量が違います。医者と相談しながら薬物療法を進めていくことは、治療の第一歩となります。