なぜ認知療法が必要か

認知療法は、考え方やこころのくせが歪まないように、歪んでしまった場合は様々な考え方が出来るようになることを目的として行なわれています。

自律神経失調症の人の場合、歪んだ考えを元に戻したり、多様な考え方、新しい考え方が出来るようになることで、ストレスを溜めにくいこころをつくることが出来ます。また、自律神経失調症が再発することの予防にもつながります。

しかし、認知療法による効果はそれだけではありません。認知療法の効果は、薬だけに頼らず自分でも努力したという達成感や、自分を変えることが出来るという自信を持つことが出来ることです。

例えば、前回の魚を焦がしてしまった人の例で認知療法の効果を見ていきます。魚を焦がしてしまうと「謝らなければ」や「私が悪いんだ」、「どうしようどうしよう」と考えていた人が、認知療法の結果「焦げを箸で取ればいいんじゃないか」や「ひとこと軽く謝っておこう」と思ったとします。このことは、クライアントを不必要に落ち込ませません。

例え謝るにしても、必要以上にクライアントが自分自身を責めることがないのです。するとクライアントの中には、自分の力でも様々な考え方が出来るようになったということによろこびを見出す人もいます。

もちろん、すべての例でこのようにすぐにうまくいくわけではありませんが、一回でもうまくいくことによってクライアントが考え方の変化に気づき、徐々に自信を持っていくことは十分に考えられます。

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