自律神経と
ストレスには、密接な関わり合いがあります。
自律神経の中枢である視床下部は、脳内の他の部分と影響しあいながら活動しています。
特に大脳辺縁系、大脳新皮質の影響を強く受けています。大脳新皮質は理性を司る部分で、消化や体温調節といった本能的な動きを司る視床下部とは真逆の働きをもつ部分です。大脳新皮質と大脳辺縁系が情報を交換し合い、大脳辺縁系が視床下部にその情報を伝えます。このことで私たちは、理性と本能的な感情をうまくコントロールしながら暮らしています。
しかし、時に感情を理性で押さえつけてしまうことがあります。このとき、大脳新皮質と大脳辺縁系の間で情報交換がうまく行なわれず、視床下部には大脳辺縁系が不自然に処理した感情が伝えられます。すると、視床下部はうまく機能しなくなるのです。
また、
自律神経と
ストレスのもうひとつの関係として、長期的な
ストレスが交感神経を興奮させた状態のままにしてしまうということが挙げられます。長期的にこころに
ストレスがかかると常に緊張状態が続き、交感神経と副交感神経が交代するタイミングがなくなってしまいます。そのうちに
自律神経を司る視床下部が自律神経を管理できなくなり、
自律神経失調症がおこるといわれています。これは
不妊症などの原因にもなります。
これらのように、理性で感情を押さえつけてしまうことによる
ストレスや長期的な
ストレスで
自律神経はバランスを崩し、身体の各器官にも変調が現れるようになってしまいます。