認知療法の流れは、一般的に面接から行動へ、ということです。
認知療法は、クライアントが主体的になることが求められる性質の療法ですが、クライアント一人だけで行うのではなく、医師などの力を借りながら行なっていきます。
最初に面接を行ない、クライアントがあるこころのくせについて、なぜそう思うようになったのか、どのようないきさつでそう思うようになったのか、を明らかにします。ここでクライアントは、自分自身のこころのくせは何か、ということに気づき、それがどのように形成されたか、を客観的に見ることができます。
次に面接で、医師と一緒に他の
認知の方法を考えていきます。そしてクライアント自身が、日常の行動の中でこれまでの
認知が正しかったか否かを確認します。ここでクライアントが、考え方のずれやゆがみに面接のときよりも気づきやすくなります。
後は、出来る範囲でクライアントが何かが起こったときの、こころのくせを徐々に変えていきます。このように、流れを書くとそれほど難しいことには思えませんが、長年の間に染み付いたこころのくせを変えるには時間と根気が必要です。そのため、
自律神経失調症だけではなく、他の精神疾患においてもあまり症状の重い人は
認知療法を行わないことが多いです。
また、症状の軽い人も出来るだけ、徐々に、ということを意識しながら進めていくことによって、最終的に
認知療法が効果を発揮するといえます。