本態性型自律神経失調症にかかる人は、ごく僅かだといわれています。なぜかというと、
本態性型自律神経失調症の要因は、生まれつき自律神経のバランスを崩しやすい体質だからです。
具体的にどのような体質かというと、低血圧や虚弱体質、体力に自信がないなどです。
本態性型自律神経失調症は、他のタイプの自律神経失調症と違って、ストレスや心理的な要因がなくとも発症すると考えられてきました。
しかし実際のところ、本当にストレスや心理的な要因と無関係かどうかは未だ分かっていません。生まれつき自律神経のバランスが乱れやすい故に、無意識のうちに小さな出来事を身体がストレスと捉えてしまう場合もあります。
これまでに、自律神経失調症を大まかに4つのタイプに分けて見てきましたが、これらのタイプはきれいに線引きされているわけではなく、不可分な面を多く持っています。特に、
本態性型自律神経失調症以外のタイプについては、心理的な問題が原因で起こることが一致しています。
また、患者本人の性格傾向もすぐに分かるものではなく、治療を通して患者も医師も気づいていくということが多いようです。不安に陥りやすい人が抑うつを伴って自律神経失調症になった場合などは、どのタイプの自律神経失調症であるかが重要なのではなく、可能性の強いタイプの自律神経失調症に対する治療をして、効果を見ながらその都度医師と相談をして、柔軟に対応することが最も求められていることといえるでしょう。